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エクスプローラ通信

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SRT

SRT PathRedundancy機能

ExplorerはSRTの伝送安定性を向上させるPathRedundancy機能を実装しました。 2つの回線によりパケットを補完することで映像伝送をより確実なものにします。

Path Redundancyとは

PathRedundancyとはネットワーク伝送におけるヒットレススイッチング技術であり、
IPコーデックシステムにおいては複数経路伝送によりネットワーク冗長性を確保する機能です。
2つの同一のSRTストリームを異なるルートで伝送し、受信側で最初に到着したパケットを自動的に選択することにより、片方のストリームに障害が発生した場合やパケットの遅延や帯域制限などの一時的な問題が発生した場合でもビデオストリームを中断させません。
ネットワークの輻輳等のトラブル下においても、欠落したパケットをもう片方の伝送経路からのパケットにて補完することにより、画像の破綻無く安定した伝送を実現します。

PathRedundancy.png


ライブイベントにおける課題

映像伝送システムにおいてはIP伝送のための安定的な回線の確保が最大の課題の1つとなっており、各事業者は安定的な回線確保に大きなコストをかけている状況にあります。
高コスト・高品質な回線手配もその手段ではありますが、近年はネットワークボンディング機能等といった技術による回線の強化・改善も図られております。
PathRedundancyはその課題を解決する技術的手法の一つとして考えられ、絶対に失敗の出来ないイベントにおいて主催者に求められる運営コストを大きく低減する手段としてもご提供できると考えております。



ExplorerのPathRedundancy

ExplorerはInterBEE2023において自社開発のコーデックユニット「EHU-3410E/D」にPathRedundancy機能を搭載したデモンストレーションを実施いたしました。
当日の多数の人手の中でも、冗長回線によるパケットの補完が行われることで安定したビデオ伝送を実現し、今後のリモートイベントにおける新たな提案を進めております。

path_redundancy_blog-2.jpg

【参考】

SRTプロトコル搭載 H.265/HEVC 4K/2Kコーデックシステム

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