NHKと共同でH.264 HD対応 IP蓄積伝送装置を開発~ 災害発生時に情報カメラが収録した必要な映像を自動で伝送することが可能に ~

2015年02月09日

ニュースリリース

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株式会社エクスプローラ(本社:北海道函館市、代表取締役社長:矢吹 尚秀、以下エクスプローラ)は、 日本放送協会(以下NHK)と共同で、情報カメラで収録した映像を災害発生時に自動的に伝送することのできる「H.264 HD対応 IP蓄積伝送装置」(以下、IP蓄積伝送装置)を開発しました。これにより、火山噴火口や土砂流、川の水位、地震、津波等の監視を行う情報カメラで収録した映像を放送局等に常時伝送するのではなく、必要な映像のみを自動配信することで、有事の際の映像を瞬時に活用することが可能になります。なお、IP蓄積伝送装置は、2015年2月9日から11日に開催される第44回NHK番組技術展でデモ展示されます。

 

放送局では有事が起こった瞬間やその後の経過を映像に残すために情報カメラを各所に設置しており、映像を常時収録するなどし、その映像を本局に伝送しています。しかし、必要な映像を切り出す作業を行うため、瞬時にその映像を活用することが困難でした。

 

今回NHKと共同開発したIP蓄積伝送装置は、情報カメラが収録した映像を外部ストレージに蓄積し、災害発生時の情報等からの時刻情報をトリガーに、災害発生前後の映像を自動的に伝送します。これにより、今までのように映像を切り出す手間をかけず、瞬時に映像を活用することが可能となります。また、山間部等に設置した情報カメラからの映像は通信回線が細い等の理由で鮮明なHD映像での伝送が困難でしたが、HD映像に対応しH.264で符号化を行うIP蓄積伝送装置を使用することにより、鮮明なHD映像での伝送が可能となります。

 

本製品は2015年3月に販売を開始する予定です。

 

H.264 HD対応IP蓄積伝送装置のスペックの詳細は、エクスプローラのウェブサイトにてご確認ください。(http://www.explorer-inc.co.jp/product/ehh-7021ed.html

 

H.264 HD対応 IP蓄積伝送装置(エンコーダ、デコーダ)

EHH-7021

 

 

株式会社エクスプローラについて:

エクスプローラは1992年に創業し、放送機器、医療機器、製造装置、音響処理装置等の組込み機器のハード設計、製造、ソフト設計からOEM供給まで手掛けています。DSPやFPGAに関する豊富な設計実績を持ち、最先端の画像・音声処理に関して高い技術力と実績を有しています。また、設計・製造受託を行うだけでなく、自社製品としてレート制御機能搭載H.264コーデック装置を開発し、販売しております。さらに、NEDOのベンチャー支援事業に採択された「レート制御機能搭載4K対応 H.265コーデック装置実用化開発」(2013年度)及び「超低遅延8K対応HEVC-ECFによるハイブリッド配信装置」(2014年度)を行い、リアルタイム伝送、低消費電力、小型化を実現し、次世代の圧縮技術が必要と見込まれる分野に製品を提供してまいります。

エクスプローラに関する詳細は、http://www.explorer-inc.co.jp/ をご覧下さい。