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EFINIX

RISC-V Embedded Software IDE の紹介

はじめに

Efinity v2022.2.322 から新しいRISC-V開発環境として Efinity® RISC-V Embedded Software IDE (以下、RISC-V IDE)が提供されました。
ここでは、T20BGA256開発キットを使い、新しいRISC-V IDEを動かしてみたいと思います。

RISC-V IDEについて

AshlingのRiscFree IDEを搭載したEclipseベースの統合開発環境になります。従来のRISC-V SDKに比べ、プロジェクトのインポートが分かりやすくなり、ワークスペースも柔軟に設定できるようになりました。

インストール

Efinixの公式HPよりEfinity RISC-V Embedded Software IDEをダウンロードして、インストールします。
ダウンロードできない場合は、Efinix社の会員登録をしてライセンスを入手するようにしてください。
2023年4月よりライセンスがフリーになりました。

RV_IDE_001.jpg

Sapphire SoCの書き込み

Sapphireとは、TrionやTitaniumのFPGA用に最適化されたソフトコアのRISC-V SoCになります。
IPマネージャで様々なペリフェラルを選択しSoCを構成できます。

  1. Efinityを起動してプロジェクトを読み込む
  2. IPマネージャーでSapphire SoCの設定
  3. フローを実行してビットストリームを作成
  4. 開発キットにビットストリームを書き込み

RV_IDE_002.jpg

プロジェクトのインポート

従来のRISC-V SDKではサンプルプロジェクトをワークスペースにしていましたが、新しいRSIC-V IDEでは、起動時に指定したワークスペースを使うようになりました。
また、選択したサンプルプロジェクトをインポートできるようになりました。

  1. 最初にワークスペースを指定して RISC-V IDE 起動

RV_IDE_003.jpg

  1. インポートにSapphire SoCと一緒に生成されたbspを指定
  2. サンプルアプリを選択してインポート

RV_IDE_004.jpg

デバッグ

デバッグの手順は従来と同様ですが、新しいIDEでは、CSRレジスタビューとペリフェラルレジスタビューが使えるようになりました。
値が変わるとハイライトされ、レジスタの内容を確認・変更しやすくなりました。

  1. サンプルアプリをコンパイル
  2. デバッガの起動("xxxx_trion.launch"のTrion開発キット用のデバッグスクリプトを利用)
  3. デバッグを行う

CSRレジスタビュー

RV_IDE_005.jpg

ペリフェラルレジスタビュー

RV_IDE_006.jpg

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