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エクスプローラ通信

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SRT

[EHU-3410E機材協力] SRTリモートプロダクション実証試験

北海道総合通信網(HOTnet)様、札幌テレビ(STV)様、グラスバレー様の三社により、SRTを用いたリモートプロダクションシステムの実証試験が実施されました。エクスプローラは本試験に対してSRTエンコーダ「EHU-3410E」の機材提供協力をいたしました。

実証試験システム構成について

本試験は2025年10月27日に大和ハウスプレミストドームで行われた高校サッカー北海道大会準決勝の中継を対象に、SRT伝送を前提とした制作・送出系のワークフローを構築して評価されました。

現地の映像はSRTエンコーダで送出し、NTT東日本フレッツ光ネクスト回線を活用したHOTnet様のVPNサービスにて同社のS.T.E.P札幌データセンターへ接続、
その後グラスバレー様のクラウドプロダクションプラットフォームAMPPへストリームを伝送しました。
AMPP上ではクラウドスイッチングを
行い、配信サービス経由で放送に接続する一連の流れが検証されました。

システムイメージ図.jpg

評価

今回の実証試験においては結果として映像・音声の途切れや破綻を発生させることなく運用できました。
事前の回線調整・テストでは安定伝送できるパラメータをチューニングし、当日は会場回線の状況に合わせて設定を安全側に見直し、
SRTを用いたリモートプロダクションにおいて「伝送レート」と「遅延(バッファ)」の最適化が品質と運用性を左右する重要要素であることを確認しつつ、オンプレミス設備と同等レベルでのクラウドプロダクションシステムの実現性が示されました。
また、AMPPを用いたクラウドプロダクションでも、オンプレミス設備に近い操作感で番組制作が可能であることを確認でき、クラウドスイッチングを含むワークフローの有効性が見えました。加えて、クラウドネイティブなテロップ機能(mashup/LiveUI)では、タイマーや得点などリアルタイムに変化する情報を簡便に扱え、スタンバイ作業の省力化にもつながりました。
総じて本検証は、現地派遣や現地スタッフを最小化しながら機動性とコスト効率を高める、将来のクラウドプロダクション運用に向けた大きな手応えを得る機会となりました。あわせて、遅延の感じ方、映像・音声同期調整、障害時フォールバックなど実用化に向けた論点も具体化できたため、次フェーズの改善検討に直結する成果が得られました。



エクスプローラではSRTに対応したコーデックシステム「EHU-3410E/D(EHU-3210E/D)」を販売しております。
SRTはネットワークビデオ伝送の接続安定性を向上する技術になっております。
システムの検証をご希望されるユーザー様は弊社営業までお問い合わせください。

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