PTP
さまざまな時刻同期プロトコル
システムの「同期」とは?
今日の電子機器のシステム運用において、装置間の連携をとるためには機材間の同期が必須になっております。
単純に装置の時刻を揃えるだけではなく、データの位相をあわせることによってシステムを破綻無く運用することを実現しています
関連キーワード:PTP/IEEE1588、BB
■NTP(Network Time Protocol)
NTPはネットワーク上の機器同士の時刻を同期するための標準的なネットワークプロトコルで、PCやサーバーの時刻設定や認証・証明書といった時刻が重要になる仕組みを安定して動かすために利用されます。
ネットワークを経由して問い合わせるかたちで時刻情報を取得し、装置自身の時刻情報を少しずつプロトコル側の時刻に合わせるように補正される仕組みになっています。
複数機器間、遠隔地間のシステム整合性を維持するための時刻合わせ、ログ管理等を担うネットワーク同期システムを支えるプロトコルです。
■BB(Black Burst)
BBは複合同期信号とカラーバースト信号で構成され、映像部分が黒レベルの NTSC(または PAL)コンポジットビデオ信号です。
主に放送等の映像システムに用いられるアナログ基準信号で、主に同期信号として複数の映像機器の動作タイミングを合わせるために使用されます。
特に日本の放送システムにおいては根幹となる技術・信号であり、複数の映像系や映像音声の重畳、テロッピング等の放送に不可欠な作業はBBを中心に動いております。
実勢の放送の現場では根幹のBBがMasterSyncGeneratorから出力され、局内のビデオの位相調整を司っています。
■PTP(Precision Time Protocol)
PTP(IEEE-1588)はNTP同様、コンピュータネットワーク上でクロック同期を行うための通信プロトコルで、ナノ秒単位の非常に高い時刻精度が特徴です。
GNSSや原子時計などから時刻情報を取得し、「グランドマスタークロック」としてスレーブ機器に対して時刻を配信することで正確な時刻情報をシステム全体に共有します。
元々は金融取引などの超高精度な時刻の精度を必要とする分野での時刻情報取得のために用いられてきましたが、ネットワークを介したシステム構築が一般的になり各分野でも高精度な時刻情報が求められる様になった結果PTPが用いられる様になっております。
例えば放送分野では前述のアナログ同期システムであるBBが広く用いられている現状がありますが、近年ではST 2110の広まりによりシステムにアナログ同期信号を組み込めないケースが発生しているためPTPを活用するニーズが高まりつつあります。
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